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前回につづいて、SRX400整備のつづきです
距離はたったの5000キロですのでタイヤはまだまだ減っておりませんが、ゴムがカチコチになっています・・・
これじゃ絶対コケル・・・
今回はミシュランのパイロットロード2というタイヤをセレクト♪
ツーリングから峠までカバーしてくれる、サイドは軟らかく、中央は硬めのタイヤです |
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さらにチェーンの錆びが酷かったのでチェーンも交換です
RKのスタンダードなチェーンに交換です
交換の際には、ノーマルチェーンはつなぎ目が無いタイプなので、スイングアームを外さなければなりません。
社外品はノーマルをサンダーで削って切り離し、そこに新しいチェーンを仮止めします |
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そして、古いチェーンを引っぱっていき、新しいチェーンをスプロケットに引っ掛けて交換していきます
新品は油がたっぷり着いていて錆などもちろんありません(当然か・・・)
御覧の様に純正は物凄く錆びだらけです
あとはジョイント用の金具を専用工具でかしめて固定します
最後にチェーンの張り調整をします |
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さてお次はフロントサスペンションです
もろに走りに影響の出る部分だけにしっかりとやっておきましょう
あっ・・・ダストシールにヒビが・・・
まぁこの程度のヒビは良くありますけどね。
今回は長く乗りたいというお客様の要望でしたので、ここはしっかりと交換することにしました |
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大きく伸縮させると御覧の様にうっすらとオイルが付着してきます
オイルシールがダメな証拠です
これが酷くなるとバンバンオイルが漏れて、そのうちダンパーが効かなくなり、フニャフニャになります
そしてブレーキにもオイルがかかってしまい、ブレーキが利かなくなってしまうんです |
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ホイールを外して、フォークを固定しているボルトを緩めて下に引き抜けば、御覧の様に足回りは外れます
屋外で作業したので、何が何でも作業を終わらせないと動かせないので、素早くそして確実な作業を行わないと! |
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外れたフォーク。
大きな錆びもなく、そして歪みもなくコンディションは悪くありません。
オーバーホールすれば元通りの性能が戻ってくるはずです |
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フォークトップのキャップを外すと、中から勢いよくスペーサーが飛び出してきます
その下にはスプリングシートとフォークスプリングが入っています
ここにテンションをかけると踏ん張りのきく、固めのセッティングに変ります
社外品でイニシャルアジャスターという名前で売っています。
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専用工具が無かったので、ちょっと工夫をしてばらしました
大きく破損していたり、摩耗とかはありませんでした
パーツクリーナーを使って中に溜まったスラッジを落とし、エアガンで綺麗にホコリを吹き飛ばします
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綺麗に洗浄されたパーツたち
後はマニュアル通りに組み上げて生きます
若干インナーチューブに錆びがありましたが、ペーパーで軽く磨けば落ちましたし、その部分は伸縮する際に擦れる部分ではないので大丈夫でした |
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アウターチューブにインナーチューブを入れます。
次にフォークシリンダーを上から入れます
フォークシリンダーを専用工具 (無いので工夫して用意した) を使って回り止めをして、ネジロックを塗ったボルトを締めこみます。
このボルトに着いているワッシャーも新品へ交換します |
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さてここまで進みました
次は新品のスライドメタル・ワッシャー、そして肝心なオイルシールを打ち込みます
傷つけないように、そしてキッチリと奥まで打ち込みます。
後はストッパーリングを入れて、アウターのダストシールを取付けます |
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因みに左が元々入っていたフォークオイルです。
どす黒いです・・・
新品はオートマオイルのような赤色です。
サービスマニュアルに記載されているヤマハサスペンションオイルG10が指定なので、それを使いました
けど、こんなに色って変るのか? |
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次にフォークオイルを入れます
その後伸縮を何度も繰り返し、内部のエアを抜きます
エアが出てこなくなるのを確認し、次はオイルの量の確認です
フォークを縮めた状態でフォーク上端部から油面までの高さを159mmに合わせます
多くても少なくてもダメなのでピッタリ合わせます |
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最後にフォークスプリング等を入れてキャップを締めればオーバーホール完了です
もともと着いていたようにフォークをセットし、左右の高さの確認をします
フェンダー、タイヤ交換済みのホイールを装着します。
さぁ!あともうチョットです |
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前後のタイヤ、チェーンも交換も終わり、後はガソリンタンクが装着されればほぼ作業は終了です
エンジンはセル一発で掛かりますので問題なし!
ただし、しばらく乗っていないと回らないエンジンになっちゃうんで、そこそこ距離を走った方が良さそうですね
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