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今回はチェイサーに乗ってるN風くんのデフ交換です。
純正5速なのでファイナル3,7です。
彼も、前回のお兄ちゃん同様、3,7のかったるさが嫌で、AT用の3,9にしたいという事で、中古のキャリアを用意して組込みする事になりました
組付けるデフは毎度毎度のTOMEI テクニカル トラックス アドバンスです |
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まずは純正のサイドベアリングをLSDに取付けるためにプレスにセットします
日産用であれば、ほとんどのメーカーはベアリング・サイドシール・パッキンが揃っていて、非常にありがたいのですが、その他のメーカーのは残念ながら付属しません・・・
結構必要パーツが高いんですよ・・・
さぁ! 圧入開始です! |
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ククッ・ククッ っと入っていきます
この時ベアリングに傷をつけない様に注意をしながら作業をします
あともう少しです |
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キッチリと底に着くまで圧入できました
分るかな?
左右分を組み込んだらOKです
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中古のキャリアです
43:11の3,9ファイナルです
このAT用はツアラーVの定番中の定番で、かなり多くの方が交換しているでしょう。
AT改MT車も数多くある車種なので、あえてファイナルはATそのままなんて車も良く見受けられます
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新品のリングギアボルトです
前回のお兄ちゃんの時もそうでしたが、新品に交換が望ましいです
細いし、ネジピッチは細かいし、もしかして伸びているかもしれないので・・・
スカイライン系などは太くて丈夫そうなので大丈夫と思いますけど・・・
しっかりと脱脂してネジロック剤をきっちり塗っておきます |
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これですよ!これ!!
これが緩み防止のロックプレートです
上のTOMEIのデフの形状には合わないので、装着出来ません・・・
この穴にボルトが通し、ボルトの頭の6角面のうち2つに爪を被せるように、爪を起こします
純正で採用されているって事は、必要だからだよね!? |
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こうやって見ると良く分りますよね?
この山をよけるようにプレートが作られていますよね?
でも、緩みを気にしながら走るなんて嫌だし、半年毎にチェックなんて、普通じゃやらないよね・・・
一度デフ組んだら、効きが悪くなってきて、O/Hかな?って思った時に開けるくらいだもんね・・・ |
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そのボルトの締め付けです
基準は9,8Kです
ロックプレートがあればこの数値でいいけど、無いのでちょっとというか、かなりキツメに締め付けます
対角に少しずつ、確実に締め付けます
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さて、LSD本体は組みあがったので、後はキャリアに組み込む準備です。
これがドライブピニオンとリングギアのかみ合いを調整する為のシムです
見た目の厚みは左右同じに見えますが、マイクロゲージやノギス等を使うとはっきりとした違いが分ります
因みに左2,94mm 右2,80mmです
まずはこの厚みのまま組込みます |
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黄色の矢印左側に2,94mm、右に2,80mmのシムを入れます
もし歯あたりが浅い場合(バックラッシュ多め)、左に更に厚めのシムを。そして右には薄めのシムを入れます。
そうすると、ピンクの矢印方向に移動して、バックラッシュが少なくなります
メーカーではおよそ0,03mm刻みでシムを用意してありますので、その中から最適な物を選択します |
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ダイヤルゲージを使い、90度間隔でバックラッシュを測定した結果、全て基準値範囲でしたので、シムの選定はそのままでOKでした。
そして前回同様、光明丹入りのオイルをリングギアに塗り、ピニオンとのかみ具合を確認します。
ちょっと撮影するのに手間取ってオイルが流れてきちゃった・・・
でも全て確認した結果、良好でした |
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後はサイドフランジを奥までキッチリと叩き込んで、フタをして終了です。
今回は車への取り付けはN風くん本人でやるらしいので、当店の作業はここまでです
今まで純正トルセンで頑張ってきたから、今度からはかなり楽?に楽しくドリフトできるね!♪
でもはりきり過ぎて事故だけは気をつけてよね! |