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BNR32オイルドレン修正


今回は常連S君のオイル交換です

HKSのプロオイルを愛用しくれています

同時にデフのオイルもオメガオイルで交換です

実はかなり前からオイル交換で悩んでいた事がありました
これです・・・

GTRってアルミのオイルパンなんです

何度もオイル交換を繰り返すと、ここのネジ山が無くなってくるんです

かなり前からだましだまし使ってきましたが、奥まで入っても、締め付けは不能な状態になってしまいました

因みに某有名量販店ではアルミ製なので・・・という事で作業を断るらしい
たしかにボルトも丸くなっていますね

この車買った頃からやばかったんだよね

たしかミッションの入れる方のボルトもダメになっているんだよね
これ何か分かりますか?

実はこれ、リコイル というネジ山形状のコイルです

オイルドレンや、プラグホールなど、ダメになってしまったネジを修復するものです
てっぺんの出っ張りは専用工具にセットする為の物。

ここを押さえてグルグル回してねじ込んでいくんです
まずは専用のタップ切りを広がった穴に真っ直ぐ当てて、ねじ込んでいきます

締めては戻し、締めては戻しを繰り返し、綺麗に確実にねじ込んでいきます
だいぶ奥まで入りましたね

それではこれを抜きます
そうするとこの様に綺麗なねじ山が出来上がります

まぁ、ボルトサイズ変えてもよければこれでボルト変えて終了なんだけど、それじゃあまりにも芸がないでしょ?

だからキチンとやるんです
入れて戻して・・・を繰り返して出てきた切り粉です

オイルパンの中に入らないように気を使っていたので、ほとんど入っていないはずです!

まぁ、言い切る事は出来ないけどね
専用工具に先ほどのリコイルをセットします

高さとかも調整するんです

ねじ山にこの様に工具を当ててねじ込みます

物足りないくらい軽く入っていきます

良さげな所で止めて工具を外します
ジャジャーン!

こんな感じです

ね?綺麗なねじ山に復活したでしょ?

真下から見るとこんな感じです

例の出っ張りはまだ残っています

本当は専用工具を奥に押し込めばポキッと折れるらしいのですが、万が一奥に落ちちゃっても困るので、ちょっと違った方法で折る事にしました
別に特別凄いことする訳ではないです

ラジペンでしっかり握って、一気にポキッと折りました

リコイルには折れる為の溝があって、力を加えると折れるようになっているんです
これでリコイルでのねじ山修復は終了です

もともとリコイルはバネ状になっています。
先ほど切ったねじ山の方が、リコイルの外径より僅かに小さくなっているので、バネの反発により、緩んだり外れたりすることは決してないそうです
無事にねじ込む事ができました!

しっかり締めてもビクともしません♪
一応、切粉が心配ですので、オイルを入れて、すぐに出してを繰り返します

もちろん安いオイルでね

エンジンも始動しないで抜き取ります
かなり注意して切り粉を取ったので、目視の上では皆無でした

安いオイルを1リッターほど入れて、また出してを4回もしましたが全く出てきませんでした
ガラス瓶なら詳しくチェック出来そうでしょ?

でも大丈夫でした

最後にHKSのオイルを入れて、チェックして漏れがないか確認です

もしもお困りの方がいましたら相談してくださいね