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FD3S コンプレッション測定


今回は当ホームページを見て来ていただいた、東京のお客様のFD3Sに、コンプレッション復活剤のハイパワージェットGの作業とコンプレッション測定をおこないます

これは走行距離が多くなったREの宿命の、コンプレッション低下によるエンジン不調を解消させて元気にさせる物です
ディーラーにて測定をしてもらった時に、フロントが7キロ台まで落ち込んでいたそうです

でも、とあるショップで数年前にO/Hしてまだ僅か数万キロらしいので、そこまで落ちるのが疑問です

確かにぶん回していれば、落ちるのは当然ですが、市街地走行をメインとしているので、正直ちょっと不安です
エンジンもいたってノーマルで、マフラー交換位のものです

そこで当HPを見て、圧縮復活の記事を知り、当店まで足を運んでくれたと言う訳です

まずはプラグを外します

フロント・リア共に全部外します

フロントのプーリーを指定位置に合わせると、このプラグホールの中間にローターの1辺が来ます

そこに専用の細い管を入れて作業を行ないます
まずはシリンダークリーナーでハウジング内をスプレー洗浄します

ハウジングに着いた不純物などを除去するんです

この様にY字の管をプラグホールに差し込んで、シューッとスプレー洗浄です

洗浄が終わったら今度は、モリブデンパウダーをスプレーします
こんな感じにシューッとします

今度はエキセンを回してもう1つ側のローターへ先ほどのクリーナーとパウダーをスプレーします

その後クランキングをおこなってしばらくしたらプラグを付けて始動確認をおこないます
因みにFDでよく見かけるのが、ここの位置のオイルにじみです

ここはセカンダリータービンの吸気口です

FDはブローバイガスを強制的にプライマリータービンが吸い込む構造になっています

そのオイル混じりのガスがパイプ内にベッタリと付着して、この様になります
ここに来るまでに高速を3~4速を使って回し気味で来たというわりに、結構カーボンが付着しているプラグ・・・

因みにリーディング側(下)です

うーん・・・

結構汚れていますねぇ
対するこちらはトレーリング側(上)です

こちらは燃焼温度のせいか、良好な色をしておりました

REって2ストみたいにエンジンオイルを燃やして回っているから、プラグに不純物が凄く付着するんですよ・・・

だからこまめな清掃・交換が必要なんですよ
まずはフロント側

デジカメの問題で、どうしてもなかなか良いタイミングで撮影するのが難しいです・・・
文字が消えちゃっているでしょ?

右の53の前に2という数字が本当はあるんです

253回転で 8,6 9,0 8,5です

うん? 全然いいじゃん?
今度はリア側です 
253回転で 9,2 8,9 9,0です

REのコンプレッション測定は専用の機械でしか測れません

しかも回転数を250rpmと指定があるんです

だから280とかで測ると高く出ちゃいます
この数値にお客さん大喜び!♪

嬉しそうに帰っていかれました♪