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今回は突然ブーストが掛からなくなってしまった180SXです
車両はかなりノーマルに近く、エアクリ・マフラー位の超ライトチューンです
オーナーいわく、症状としては走行中突然ブーストが掛からなくなったとの事
でもエキマニとタービンの間のガスケットが抜けていて、排気漏れしているから、SRに多いガスケット抜けじゃない?と考えました |
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ガスケットはこんな感じです
シルビアに良く見られる症状ですね
フロントパイプを固定するステーが付いていない車両に良く見られます
マフラーが揺れてここにガタがくるのかな?
燃調が濃い車にも良く見られますね
まぁ、ガスケット交換で直るんじゃない? |
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結構簡単に考えておりましたが、結構深刻な問題でした
なんと・・・ タービンシャフトがロックしています
ブローじゃん・・・
白煙も噴いていないし、オイルでベットリでもなかったからブローじゃないと思っていたのに
つまりオイル管理の悪さからですか |
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っていう訳で、急きょタービンを交換する事になりました
チョイスしたのはHKSのGT-SSです
スペック的には14タービンのチョイ上位ですが、13の純正から比べたら全然大きいですよ!
強化アクチュエーターも付いているからブーストも上がるしね |
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比較です
やっぱり全然大きいですね
14タービン流用とかありましたけど、これ見ればそのままボルトオンじゃいかないってのが解りますよね?
入口のフランジ角も違うし、出口も角度違うんですよ
GT-1から出ているアダプター付ければ簡単に付きますよ |
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純正の排気側です
タービンの羽根がだいぶ寝ていますね
しかも濃かったのか真っ黒だし
まぁ、ブースト掛からないのに結構踏み込んだみたいだから仕方ないかな? |
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SSはやはりHKSさんのチューニングされているだけあって、羽がだいぶ立っていますね
高回転時の抜けと立ち上がりのバランスがいいんでしょうね |
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ちなみに在庫品のGT-RSとの比較です
外観では見分けはつきませんよ
だって全く同じですからね
左がRSです |
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今度は右がRSね
唯一外観が違うのがここの部分です
仕切りがありますよね?
たしかS14とS15もこの違いがあったんじゃなかったけ?
15が仕切りあったと思ったよ |
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外観は同じでも中身は全然違うんですよね
羽根のサイズとかね
GT-SSはノーマル+αだけど、GT-RSは全然ノーマルよりパワー上がるしね |
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さてと取付けです
純正の水とオイルのラインは金属のパイプで出来ていますが、これが再利用すると良く水漏れを起こすんです
だからGT-1さんのタービンラインを使用します
ちょっと取り回しに悩みますが、絶対にお薦めします
これなら何回でも再利用OKです! |
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今回はABS付きなのでスペースが狭いんですよ
ABSユニットを固定しているステーを緩め、ユニットをずらしながらの作業です
アウトレットパイプも純正のままだからEAIユニットも取り付けだしね
因みに本当はEAIが付いていないと車検では受からないはずですよ |
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エキマニやオイル・水のラインを固定したら、ドンドン部品を付けていきます
ブーストアップもしていない車両だからコンピューターもノーマルのままです
だから過給圧ソレノイドのカプラーも外しておかないとメチャブースト上がっちゃいます
その他色々確認しながら作業を進めます |
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最後にキッチリエア抜きや漏れを確認して終了です
でも本当はちょっぴり心配です
タービンってそんな簡単に壊れる物じゃないですよ
オイルラインが詰まっただけならいいけど、エンジン内部の通路で詰まっていたら再度なりそうだしね
今後は洗浄効果の高いオイルで小まめにオイル交換してくださいね |