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ミスターのインプ タービンブロー


平塚に転勤となってしまったミスターが車検の依頼にわざわざ来店してくれました

ありがとうございます

実はTELで、エンジンルームから異音がすると聞いておりました

排気漏れ?  

いや・・・多分違いますよ バリバリ音がするんです
それって排気漏れなんじゃないの?

持ってきてすぐに原因判明しました!

思いっきり排気漏れです

しかもタービン周りから。

そう言えばブースト全然掛からないんです・・・

そりゃこれだけ漏れてりゃねぇ
まずはインタークーラー外します
ナント!

タービン固定用のナットがほとんどありません!

合計6箇所ありますが、そのうち4個がありませんでした

止まっていた2ヶ所はガスケットを挟んでいない部分です

何か原因あるぞ・・・
ガスケットの破片が見えたので、そのままナットを付けて締めてもダメそうなので、タービンを外す事になりました

外さないとガスケット交換できないんですよ

まずはフロントパイプを外します
リフトアップした車両をしたから写しました

見た所タービンブローの様な様子はうかがえませんね

でも何が原因でナット外れたんだ?

この車の欠点か?
なんか、遮熱板とかも割れちゃっているし・・・

とりあえずタービンは外れてくれました
ツインポートタイプなんですね

端と端はナットではなくてボルトです

そこはしっかりと止まっていました
見事に吹っ飛んだガスケットです

バリバリ音をたて、ブースト掛からないなぁなんて思いながら、結構踏んだんでしょうね・・・

もちろん新品交換です
降ろしたタービンをチェックしてみたら、原因が解りました・・・

タービンが途中でロックして回りません

360°のうち約90°位は右にも左にも回りますが、途中でロックしてしまいます

ガスケットが抜けた理由は、おそらくタービンが何かの原因でブローし、インペラーの回転がロックする事で、タービン入口付近で排気ガスの流れが悪化。
排気ガスがタービン入口にバンバン当たり、熱が大幅に上昇してガスケットを少しずつ消失させていき、最終的にガスケットをダメにした。

ガスケットが無くなる事でタービンのフランジにガタが出て、ナットが緩んだ。

端のボルト部は元々ガスケットを挟んでいないので外れなかった。

こんな感じかな?
でも何故ブローしたのかな?

うちに通っていた時はこまめにオイル交換していたしなぁ・・・

そんな簡単にブローなんてしないし・・・

まぁ、悩んでいても先に進まないので、リビルトタービンに交換します

合わせて割れていた遮熱板も交換です
タービンブローした場合はタービンにオイルを送っているパイプの目詰まりが原因って事が多いんです

なので新品に交換です

でもここに繋がる通路自体が詰まっていたんじゃ意味がないけどね・・・

でもパイプ自体には詰まっていたような様子は全くありませんでした
パイプとタービンを繋ぐボルトです

小さな穴が開いてますよね?

この小さな穴からタービンに必要な分だけオイルが供給されるんです

つまり僅かな量だけ供給してるって事はボールベアリング式かな?

S13に14とかのタービン付けたら、ボルトも専用に変えた方がいいですよ
ガスケットを新品にして装着です

フランジは特に歪みもなく大丈夫そうでした

この車もタービン交換ちょいと面倒ですねぇ
タービンフランジやフロントパイプとの接合部にはスプリングワッシャーを入れて、少しでも緩み対策をしておきました

新品のナットはロック式になってなかったのでちょいと不安・・・

締め付けもちょっときつめにしておきました
遮熱板も付いてあと少しです

各部の締め付けを確認したら、インタークーラーを固定します

パイピングもオイルベッタリでした

でも、タービンにオイルが回ったような様子は見られなかったです
新品のオイルとエレメントに交換して、LLCを入れてエンジン始動です♪

無事に排気漏れも止まって問題なさそうです

でもどこかで詰まっている可能性はありますからね・・・

タービンブローの原因がオイルラインの詰まりでなければいいんですが!
最後に、結構目立ちたがり屋のミスターをパチリ♪

ミスターは柔道黒帯の超~強い人なんです

今回はオイル交換サイクルは短めでお願いしますよミスター!!