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GRS180クラウン スタビリンク加工


今回はかなり前に登場していただいた神奈川のNさんのクラウンです

タナベの車高調でベタベタに車高を落としています

みんカラ?だかどこかのクラウン乗りの間ではスタビライザーリンクの加工が流行っているらしいです

とにかくその加工でどれだけ変るのかやってみることになりました
デジカメの調子がイマイチで撮れなかったのが残念ですが、スタビライザーが全く役目をしておりません・・・

車高を下げるって事は、ロアアームが上に持ち上がる理屈は解りますよね?
アームに取り付けられたスタビリンクはスタビを下から上に押し上げる様になります

コの字型のスタビは本来水平に近い状態でねじれますが、この様な状態ですとねじれる事ができません
結果乗心地が悪化してるんです・・・
そのスタビを水平に近付ける為にスタビリンクを短縮加工するんです。
 
取り外したスタビリンクを測定してみます

あんなにシャコタンでスタビが突っ張っていたのに曲がりは一切ありません

流石は純正! ボール部のガタなど一切ありません!

まずはロッドの長さを測定・・・
約75mmでした
太さを測定

約8mmです

オーナーさんの希望で30mmショートにします

このロッドをネジ山加工してロングナットで固定する方法に決めました

M(の1,25ピッチにします
ネジ屋で購入したロングナットとショートナットです

念のために30mmと25mmの二種類を用意しました

ショートナットは緩み防止のロックの為に使用します
まずはロッドの中心に印を付けます

そしてそこからそれぞれ15mmの所にも印を付けます

中心部をグラインダーでカットし、真っ二つにします

そこにタップ&ダイスのセットを使用してねじ切りをします

万が一の為に半分のままでダイス加工します
ボールの根元までネジが切れた事を確認して相方にもダイス加工を。

その状態で30mmナットの中心まで片方をねじ込んで、反対も同じくねじ込みます

一応その状態でノーマルと同じ長さを実現出来ました

それを確認したら今度は15mmずつショート加工します
ショートナットを緩み防止の為にいれて締めこみます

うん! とってもいい出来だぞ♪

強度もしっかりしてそうだし、緩みやガタは一切ありません

一応、30mmショートバージョンが一つ出来上がりました
こんな感じです♪

もっと短くしようと思えば出来ますよ

ロングナットに噛みこむ量をある程度確保出来れば、40mm位までならいけるんじゃないかな?
だいたい45mmでしょ?

実際に装着されていた時に、スタビがほぼ平行になるのが30mm+αだったので、無難な所を狙って30mmにしました

厳密に言えばほぼ純正と同じ位置が良いというのは解っていますが、改善という意味では充分な長さだと思います
加工の終わったリンク♪

左右とも同じ部品でした

みん○○とかに載っている社外品?みたいなのもありますが、だいたい使っている部品はどこも同じで、無給油式ピロボールとなっておりますが、ハッキリ言ってボール部分はユルユルです・・・

やはり純正品の方が強度・耐久性共に優れているのではないでしょうか?
早速取り付けしてみました!
今までは黄色線と同じ角度で着いていたスタビが、リンクを短縮する事でほぼ平行になりました!

実は加工までの間に、リンク無しの状態で乗っていてもらいましたが、その時はとにかく乗心地が良かったそうです。もう比べ物にならなかったそうですよ♪

んで、着けてみると、乗心地はそのままに、踏ん張りが凄く効いて最高らしいです♪