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JZX100 ISCVの洗浄


今回は、常連のY君のツアラーVのご紹介です。

元々ATだった車をMTにした、よくある車ですが、やはりこの車も例にもれず、アイドリングが安定しない症状になっています。

実は先日閉店時間にTELがあり、交差点でエンジンが止まってしまい、全然かからないと連絡が。
その後、何とか始動に成功して、そのままこちらに入院という事になりました
90・100系によくあるトラブルが、このISCV (アイドルスピードコントロールバルブだっけ?) の不調です。

主な原因としては、ブローバイガスや、サージタンク内に付着しやすいカーボンなどにより、このISCVを詰まらせたりするらしいです。

バルブはモーターによってコントロールされ、閉じたり開いたりを細かくコントロールしているらしいです
過去にも何度か掃除をする事で調子を取り戻した事があったので、今回も掃除してみる事にしました。

因みに新品は4万近くするらしいっ・・・

まずは固定ナット2個、スロットルワイヤー用固定ステー、そしてカプラーを外します
エンジン方向に押してずらします

今度は水の配管を外します

多少のLLCは漏れますが、特にドバドバ出てくるわけではありません。

ドバドバで思い出したけど、そういえば遥か昔、テレ東で所ジョージが司会していたドバドバ大爆弾って番組がありましたねぇ・・・

すっごく好きな番組でした・・・
お次はエア用のホースを外します

クランプをずらして、ISCVを引っ張れば外れてくれます

これで取り外しはOKです
反対側から見た図です

中央のチェックバルブ?みたいな物がありますよね?( 昔なつかしの お菓子のスピンみたいな形 )

これらも一緒に外します

本当はこのての部品は交換しちゃうのですが、土日で部品も入ってこないし、代車の空きもなかったので、とりあえず洗浄です
ワコーケミカルのエンジンコンディショナーという泡状のスプレーで直接バルブに吹きかけます

かなり強力な洗浄力を持っていて、車、バイクと幅広く使用出来ます
この様に泡だらけにします

しばらくすると黒っぽい泡がダラダラと出てきます

何回か繰り返して洗浄してみます
スロットル側からもクリーナーを大量に拭きかけて、サージタンク内も徹底的に綺麗にします

これらのエンジンの場合、手前にあるバタフライはETCS用のバルブなので、奥側のスロットルを全開にして吹き込みます。

とにかくバンバン吹き込みます
ISCVが着いていた方にも泡が飛んできましたが、こちら側からも吹き込みます

その後、拭き取る事が出来る所は綺麗に拭いておきます

黒い汚れが浮いていますよね?
どうですか!?

とっても汚いのが出てくるでしょう?

これを何回も繰り返して、ある程度綺麗になるまでやったら、こちらも綺麗に拭きあげます

それにしても汚いなぁ・・・
ベッタリではなく、うっすらと付着していたカーボンが取れて綺麗になりました

ブローバイが多く出ている車だと、ベッタベタになるんですよ・・・

インタークーラーとか外して、内部にオイルが溜まっているような車は、要チェックですよ!
なんかグレープフルーツみたいですね

だいぶ綺麗になったでしょ?

でもここが悪くて不調だったらいくら綺麗になっても意味ないしね・・・

こっちから吹きかけると通って、吸い込むと通気しないのが正常。

とりあえず大丈夫そうでした
汚かったタンク内もだいぶ綺麗になった様子♪

因みにこのバタフライを外すと、メチャメチャ速くなりますよ!♪

TRC OFFにしてもこのバルブは動いているので、あんまり速くないんだよね

気になる方はお問合わせ下さい♪
さぁ!元通りに取り付けして作業自体は終了です。

クリーナーをバンバン使ったから始動するのに苦労するかな・・・?
少し長めのクランキングで無事にエンジンがかかりました

だけど案の定物凄い白煙です

付着した汚れとクリーナーが燃えて出てきているからです

しばらくは空吹かししておきます
だんだん薄くなってきました。

このあと、全く出なくなったらOKです

アイドリングはコールドスタートが効いて1500rpm位です

水温が上がってきて1000rpm位まで落ちてきました
パワーFCが装着されていたので、セッティング画面を見ると、やたらアイドル設定が高くなっている・・・

よっぽど低かったのかなぁ?

設定値を無負荷時で750rpmにセットしてみたのですが、まだ1000rpm位。

そしてスモールを点けた瞬間、1500~2000rpmを行ったりきたりのハンチングが発生!
う~ん・・・ 全く学習してないですねぇ
およそ7~8分程そのままにしていたらだんだんと落ち着いてきて、スモール時約850rpm、エアコンON時もほぼ同じ位の回転に安定しました。

これはパワーFCで設定した数値にかなり近い数値です。

純正MT車は無負荷時の基準が650rpmなので、設定してみましたが、下がる気配は感じられません。
そこでAT車基準の750rpmに。
そうしてもやはり変らず・・・
最終的に850rpmから下がる事はありませんでしたが、アイドリングの安定は見事にビシッとしました

スロットル付近の摩耗とか、インマニ付近のガスケットの密着不良とかも考えられますが、今回はとりあえずこれで良しとしましょう。

もしかしたら新品を使えば変るかもしれませんしね。
次なったら新品交換だからねぇ