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ランエボ7 車高の調整


今回は常連Oくんのエボ7です

エボによく見られるラジエーターの穴あきによる水漏れが発生してしまったとの事。

瞬間的にメーターがヤバイ所まで跳ね上がったらしい・・・

でも特にダメージもなさそうでよかったです
それで今回はラジエーターの交換をする事になったのですが、どうせなら・・・という事で車高調も新しくする事になりました

ラジエーターはレーシングギアの物に交換する事に。

それにしてもエボとかインプってこのトラブル多いですよね~
プラスチックタンクだからダメなんでしょうね

安心の銅製になり、キチンとエア抜きもしたのでこれでしばらく安心して走れると思いますよ

そして装着する車高調は人気のHKSさん!

ハイパーマックスⅢスポーツです♪
HKS CT9A ハイパーマックス ラジエーター作業が終わり、O君に車高は?と聞いたら

「メーカー基準より1センチくらい低くしてください」
との事。

因みに調整方法知ってる?って聞いたら 分りません・・・って返事が返ってきました。
結構知らない人や、やった事無い人多いんですよね
なんで、今回は意外と知っているようで知られていない車高の調整方法をお伝えします


純正ショックとの比較です

凄くコンパクトにカッコよくなりましたね

メーカーの車高の設定は
F 純正比マイナス35mm
R 純正比マイナス18mmでした
フルタップ式 ( ショック全体にネジがきってあるタイプ )は注意点があるんです

前後共通して言えるのは車高をあまり上げる方向にしすぎると、ブラケット部のネジの噛み込み量が減少して、最悪の場合抜けるか折れるかします

黄色線の所までショックがねじ込まれているのです
この様にブラケット下から定規を差し込んで寸法を確認出来ればいいのですが、出来ない形状の場合は一度外して寸法を確認した方がいいです

逆に下げすぎると4WDやFFなどはブラケットから飛び出したショックとドライブシャフトブーツが干渉する事もあります

それでは調整に入ります。まずはここの寸法を測定。   
37mmくらいかな?
親切丁寧なメーカーは、ちゃんとこの様にデーター表があるんですよ♪
レバー比ってのがありますよね?

車高1センチ上げたいからネジ山を1センチ上げよう! なんて方いますよね?

それって一部の車種では通用しなし、大間違いなんですよ・・・
特にWウィッシュボーンタイプのは、やたら上がっちゃいますよ・・・

ショックの位置が内側に近いほど比率が高くなるんです
Fレバー比 1,08
これ位の比率ならネジ部の寸法分車高が変わるようなもんですね

10(ミリね)÷1,08=9,25
10mm落とすにはネジ部で9,25縮めるって事なんです

約10mm落としたいって事なので、今回はネジ部は10mmにしました

つまり10×1,08=10,8mm車高が下がるって事ですよ 分るかな?
10mm巻いたので27mmの所になりました
27って事は更にネジが噛んでいるって事だから安全面では上がったって事♪

ドラシャとの干渉もありませんし大丈夫です

ホント、メーカーによってはこれって設計ミスなんじゃないの? ってなのがありますからね・・・
車高下げられないのも今まで結構あったしねぇ・・・
意外と上側のスプリングシート部の位置がキチンと出ていないのもあります。

ハッキリ言います!
安物は安物です!バラバラです!

完全手抜きなので ( コスト的に考えりゃ、そりゃそうだって感じ? )、出荷時なんて超いい加減です!

もちろんHKSさんの様な一流品はそんな事ありませんよ!
でも一応確認をしなきゃね!
フロントは無事に左右ピッタリ合いました♪

今度はリア側。出荷時の寸法は・・・

約46mmでした

一度ブラケットを完全に外してネジ部の噛み込みと寸法を確認します。 

後も10mmが希望なので計算します
10mm落とすにはレバー比1,35だから

10÷1,35=7,4・・・・・ね

まぁ、8mmで行きましょうか!

8って事は
8×1,35=10,8

おっ!  フロントと一緒じゃん♪

偶然にも前後ピッタリでした!

8mm短くしたので38mmに。

出来ればリアの場合は先にブラケットの噛み込み寸法とロックの位置を測定し、その後にロックの位置を必要分巻きます。

どうしてもブラケットの中の寸法は測れませんから、ここでキチンと測定します

そうすれば左右の寸法( 画像のね )が違う場合、スプリングシートの位置が違うって事が分るでしょ?
そんな感じで調整したのがこの車高です。
極端に低すぎず、高すぎずちょうどいい感じですね

もしも車高が左右で極端に違う場合は左右調整を行ないます

正しい?左右調整はフロントの場合、スタビリンクを外した状態で、平坦な所でリアデフにジャッキをかけて、左右タイヤとジャッキで3点を作ります (FRでデフがセンターの場合ね)
理論的?に、3点には均等に重量が掛かるそうです
次にリムからフェンダーまでの寸法を測定します

左右にズレがあった場合、どちらかのスプリングシート部で調整をして、車高を合わせます(プリロードが違っても)

最後にスタビリンクが無理なく装着出来ればOKですが、NGの場合は調整式リンクで微調整を行ないます

昔サスペンションメーカーの技術者に教わりました

理屈は忘れちゃった・・・ごめん!
でもフェンダーのズレなども有ると思うので、極端でなければそのままが1番いいんです。

何しろブラケット側での左右調整は絶対に禁物だとの事です
スタビが斜めによじれて装着され、車もねじれてる状態になるからです

最近有名レーシングドライバー兼メカニックさまにも詳しくお聞きしました。
納得のご説明ありがとうございました
今回のOくんのエボ7は左右調整はしませんでしたが、もしも極端に左右で違う場合は、明らかに車を疑ってくださいね!

決して車高調のせいではございません

最後に、トランクをリアウイングレスにしました♪

Oくんの希望で、シンプルがいいんだって