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TW225 シリンダヘッド組付け


いよいよ待ちに待ったTWの改造ヘッドが戻ってきました!

御覧のような姿になって約1週間。

やたら長く感じました
こんな気持ちになるのは凄く久々・・・

きっと当店のお客様も同じ様な気持ちで納車を待っているはずです。

そんな気持ちが解るから?私の仕事は速いのですよ~ 笑
返ってきたヘッドです

中央のカムシャフトがハイカムに交換されています。

残念ながらスペックは秘密との事。
何か他車の物の流用らしいです

ベアリングを支持している部分にはボールベアリングを採用し、フリクションロスの低減を実現しています。

ビックリ!! 軽~く回ります♪
流体力学的に決定したらしい?排気ポートの拡大加工です
排気バルブ付近の段付き修正に加えて、ポートの拡大を行ないました

ここを拡大する事で、大幅なパワーアップが実現するとの事です

事実、マフラーを高効率の物に変更しただけで、大幅に変りましたからねぇ
ハイカムを組む事による排圧の上昇も考えると、これは必須でしょうね!
インテークバルブ付近の段付き修正加工です

インテーク側をこのての小排気量車で拡大加工するとおそらく低速が無くなってしまうと思います

ボアアップ+FCR位ならいいでしょうけどね

ちなみにステムシールも交換されていますのでオイルがまわったりする事もなくなります♪
ロッカーアームの軽量加工です

アームの先端や全体についている余計なぜい肉をごっそりと落としております

高回転で動く物ですから、軽量化をする事で大幅なレスポンスアップに繋がると思います

こういう地道な作業がいいんだよね
バルブのシートのすり合わせを行い、密着を高めます

とくに燃焼室加工は行なっておりません

本当はコンマ5mm位面研して、圧縮アップを行ないたかったのですが、スペシャリストに聞いた所、前例が無いらしいので、あえて今回はやりませんでした。

でもやっぱりやりたいなぁ
早速ヘッドのドッキングです

ひとりでやるにはカムチェーンの処理が大変です・・・

前回着けてしまった?傷に細心の注意をはらって、組付けです

もちろんヘッドガスケットやOリング類は付属の新品に交換。

ヘッドとシリンダー面はキッチリと脱脂しておきます
あとは、保管してあった部品たちを綺麗に清掃しながら組み立てていきます

無くさない様に箱に入れておきました
まずはシリンダーヘッドボルトです

先端にオイルを少量塗っておきます

締め付けトルクは2,2キロと車から比較すると、やたら低い数値です

でもまだ他の部品も組み付けなくてはならないので、まだ締めこみません
付属のカムプーリーです

形状はほとんど同じです。

穴位置が違うのは解りましたが、他は良く解りませんでした

きっと秘密のカムの専用品なのでしょうね
カムチェーンをプーリーに引っ掛けながらセットしたのですが、何かおかしい!

やべぇ・・・
カムチェーン外れた?・・・
案の定外れちゃいました・・・

車体を垂直にしてチェーンを左右に広げながらカチャカチャとからかっていたら上手く引っかかってくれました

そこからは超~気をつかいながらセットして、位置をピッタリ合わせました
クランクの合わせ位置とプーリーの位置を、きちんと合わせないで組み付けを行なうと( いわゆるコマずれ )、バルブとピストンが接触し、エンジンブローを引き起こしたり、バルブタイミングが合わず、全然性能が出なくなってしまいます

何度も回転させ確認を行い、確認が取れたので先ほどのヘッドボルトを締め、チェーンテンショナーを装着しました。

キャブも着いてあともう少しです!
バルブクリアランスの調性です

いわゆるタペット調性ってやつです

こちらはインテーク側 
冷間時に0,05~0,08mmが基準

排気側
0,15~0,19mm

共に最小値にセットしました
タペットカバー・タンク等を取付けて、しばらくクランキングをして、カムにオイルを送ります

後、プラグを着けて準備完了です

スタートボタンを押すと、一発で無事にエンジンがかかりました♪

アイドリングも安定してきたので、軽くレーシングしてみると、かなり図太いサウンドをしているじゃないですか!
近所を軽く乗り回してきて、だいぶ安定した感じがしてきたので裏の土手で全開にしてみました

速い! 明らかに速くなっています!

特に3速60キロ位からワイドにスロットルを開けると、グワーッと加速していき、以前よりも音に迫力があります

そしてエンジンからの振動がとても減少し、ヒュンヒュン音が鳴るようになりました。 次はキャブですね!