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今回は、下取りで入っていたカワサキのZRX400という単車を、常連のS原さんが購入していただく事になったので、納車前整備を行いました
当初はキャブが完全に使用不能で、フォークオイルは漏れ、ブレーキは固着し、全く走行不可能状態でした
以前キャブをヤフオクで購入し、とりあえず着けただけの状態でしたが、最近かかりが悪かったのでO/Hする事に。 |
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取り外したキャブ。
フロート室の下に繋がっている配管は冷却水が通る通路です
暖められたLLCがキャブを暖めることでガソリンの霧化が良くなるらしいです
まずは基本のフロートチャンバーを取り外す事に。
それにしても写真写りっていいもんだなぁ |
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指しているのがメインジェット。見事に詰まってました・・・
左下がパイロットジェット、下がスロージェット、薄茶色がフロート、その中央に付いているのがフロートバルブ。
たしか名前全部合っていると思うんだけど・・・
下のホースに隠れているのですが、パイロットスクリューもあります |
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まずは外せる部分はバンバン外していきます。
キャブは特に細かいパーツだらけなので分らなくならないように保管が大切。
ずぼらな性格の私でさえチャンバーに入れて管理します |
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各ジェットを目視で構わないので、詰りが無いか確認し、詰まっていたら、キャブクリーナーやブラシ等を使って完全に貫通させます
この様に光にかざして見ると良く分ります |
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意外と大事な役割のフロートとフロートバルブ。
ぶら下がっているフロートバルブが下の金色のバルブシートに入ります。
ここはガソリンをチャンバー内に規定量溜めるための重要な部分。
ここのトラブルが出ると、ガソリンのオーバーフローにより、キャブからガソリンがあふれて止まらなくなります
便所にも同じようなの着いているよ
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メインジェットホルダー(だと思った)を外すと、御覧のような腐ったガソリン色に・・・
独特な臭いにおいがします
ここの側面にも小さな穴がいくつも開いており、それらがきちんと開いていないと、吹け上がりが鈍かったりします |
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中低速を司っているパイロットジェットを取り外します
奥まった所にあって、結構きつくしまっています
これも詰まっているとギクシャクしたりする原因になります |
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負圧式キャブなので、ダイヤフラム式のスライドバルブ構造になっています
FCRなどのレーシングキャブレターは強制開閉式なので、ラフなスロットルワークをするとガボガボいって吹け上がりません。
手前に見えるスロットルバルブはスロットルと連動しますが、先程のはエンジンの負圧によって制御される為レスポンス面では劣っていますが、誰が乗っても普通に乗れる様になっております |
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部品がほとんど外れたら、エアガンで各部の穴を徹底的に吹きまくります
強い風圧で詰まった汚れを吹き飛ばします
それでも穴が貫通しない場合はブラシの毛や細~い針金でコチョコチョしながら貫通させます |
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確認の為に各穴にブレーキクリーナーを送ってきちんと通っているか確認します
調子の良い所と悪い所で出かたが違うのが分ります
なるべくほぼ同じ様になるようにしつこく綺麗にしていきます
なんとか全て貫通し、ほぼ同じレベルまでなりました |
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この針みたいのがジェットニードル
先端は鋭くとがっています
ここの周りにベトベトしたものが着いていました
メインジェットとメインジェットホルダーを通過したガソリンがこの針の側面を伝うように噴出します。
うーん・・・上手く伝えられないなぁ |
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ひと通り部品をつけていきます
パイロットスクリューの戻し規定は2回転と90度戻しでした。
ここはカワサキのホームページでも確認が取れたので間違いはありませんでした
あとはフロートチャンバーを着けてキャブの清掃は終了です |
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ホリゾンタル(水平)タイプのキャブって外すのも付けるのも超面倒です・・・
エアクリーナーを半ば強引に後ろにずらして横方向にズリズリと押し込みます。 スロットルワイヤーもちょいと面倒ですね・・・
私の愛車FZ750(86年式で現在1000cc)はダウンドラフトタイプなので結構楽チンです♪
エアクリーナーの固定が出来たら完了です |
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数秒のクランキングでエンジンが無事にかかりました
この瞬間ヤッターって感じです♪
ただこれで終わりではありません
走行距離や各部の劣化や摩耗からエンジンの要求する噴霧量は微妙に調整が必要です
その辺はまた後日行う予定です |
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こうやって見るとやっぱり単車ってかっこいいですよね?
私もかれこれバイク暦22年ですよ
因みに私の自慢は 16年前、ナントあの自動二輪の限定解除に2回で合格した事!
普通は10回以上でしょ?
今は誰でも簡単に大型取れる時代だもんねぇ・・・あぶねぇよ 絶対・・・
誰かバイク好きな人いたら来てね♪ |